新興国の国家エリートの在り方の真髄

イチロー教授のコメント
人口ボーナスを享受し、世界経済の成長ドライバーとして期待されているアジアだが、日本を筆頭に、高齢者人口の増大に伴う社会制度改革が喫緊の課題となっている。
東南アジア諸国の中でも、社会保障、年金制度の充実のため政策立案に積極的に取り組んでいるタイ王国国立チュラロンコン大学経済学部から、国費留学生として埼玉大学大学院で博士課程を修了し、卒業後も高齢化社会に向けての政策について研究を続けているスッチャラーンポン・リッタポン(リキ)君と話をする。
リキ君は、今後、タイ国で、家族がそれぞれ自己の独立性を維持し、よりよい生活を送れる日本や欧米のような社会制度や施設をどのように創り上げるかについて、社会人になった今も、関係NPO団体でボランティア活動をしながら、研究も続けているという。
現在、彼が所属するNPO法人OCA(0ff Campus Activitiesの略)は、40年前に財団法人MRAハウス内にタイと日本の学生や青年を対象とする交流の拡大を目指した助成事業として発足し、以来タイのチュラロンコン大学経済学部を拠点の一つとして展開してきたその事業は、埼玉大学経済学部、名古屋大学大学院国際開発研究所、金沢大学、学習院大学経済学部、慶應大学商学部、熊本県立大学総合管理学部などとの、大学間ならびに学生間交流や共同研修などを中心として多岐に亘っていて、大国から参加した学生は950名を越えているということだ。
彼は、その中で、通訳や交流プログラムの企画立案から実施までさまざまな活動に参画しているようである。大学生の時にこのOCAプログラムで初来日し、その後日本に留学する機会を得たということで、タイと日本の青年交流の橋渡し役として今後も活動を積極的に推進していきたいと考えている。
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